耐震性に配慮した帯筋
コンクリート柱の内部には、縦に何本も組まれた主筋と、その周囲にベルトのように巻き付いて主筋の変形を防ぐ帯筋があります。主筋を拘束する帯筋にはつなぎ目のない溶接閉鎖型(下層階は高強度せん断補強筋を使用)を使用。強い拘束力を発揮した、地震時のコンクリートのせん断破壊に対し、柱主筋の剝脱をより堅固にした設計です。
コンクリート柱の内部には、縦に何本も組まれた主筋と、その周囲にベルトのように巻き付いて主筋の変形を防ぐ帯筋があります。主筋を拘束する帯筋にはつなぎ目のない溶接閉鎖型(下層階は高強度せん断補強筋を使用)を使用。強い拘束力を発揮した、地震時のコンクリートのせん断破壊に対し、柱主筋の剝脱をより堅固にした設計です。
支持層に軸径1,300φ〜1,700φの杭を9本打設。杭は建物本体の重さを強固な支持地盤に伝える重要な役割を持ち、建物をしっかり確実に支持しています。
外気に面する壁の室内側に約25㎜厚(ウレタン)、2階住戸の床下に約50㎜厚(外断熱)、3階住戸の床下に約20㎜厚(外断熱)の結露の発生を抑制する断熱材を施工。また、最上階の屋上には約50㎜厚(外断熱)の断熱材を施し、断熱性をアップ。冷暖房の効率も高めました。
躯体のコンクリートには、日本建築学会「鉄筋コンクリート工事標準仕様書」により定められている大規模補修不要予定期間として約100年を目指した「耐久設計基準強度」を30〜36N/m㎥と定め品質基準強度としています。
コンクリートは鉄筋を火災時の高温から保護する耐火被覆と、鉄筋の腐食を防止する役割があり、鉄筋のかぶり厚を確保することは、鉄筋コンクリ−ト構造において耐火性能や耐久性能の向上に影響します。
耐震スリットとは、建物の柱が地震の発生と共に、せん断破壊されるのを防止する為のものです。「スリット材」と呼ばれる建築部材をコンクリート壁の中に適宜埋設することにより、地震による揺れや歪みを吸収し、柱への負担を軽減します。柱と壁、さらに梁と壁にも貫通型スリットを設けることで、構造骨組みに及ぼす影響をより軽減できるよう設計致しました。
※品質基準強度とは、建物とその建物の部材に要求される品質を得る為に必要なコンクリートの圧縮強度のことです。
※この数値はコンクリートの耐久性を示す理論値で、マンションのメンテナンスが100年不要ということではありません。
地盤の性質を正確に把握するため、綿密な地盤調査を行います。そして調査の結果に基づき、それぞれの建物に最も適した基礎方式を決定致します。
戸境壁および妻壁の主要コンクリ−ト部の鉄筋を二重の格子状にくみ上げるダブル配筋を採用。開口部には補強を施し、壁の強度と耐久性を高めています。
外壁のひび割れを防ぐために、外壁の要所に誘発目地を設けています。誘発目地を設けて外壁の伸縮を吸収することにより、その他の部分でのひび割れを生じにくくしています。
コンクリートの強度を左右する指標の一つがセメントに対する水の重量比(水セメント比)です。数字が低いほど、すなわち水の量が少ないほど強度の高いコンクリートになります。水セメント比を50%以下に設定することで耐久性の高い建物を実現します。
コンクリートは、JIS表示認定工場のものを使用しています。施工する直前に、現地にて「フレッシュコンクリート試験」を行い、その後同コンクリートの「圧縮強度試験」を第三者機関にて実施し、徹底した品質管理を行っています。
専有部分には床厚200㎜〜250㎜のコンクリートとし、下階の生活音を軽減します。
洗面室・トイレの床は塩ビタイルを採用、コンクリート200㎜を確保し遮音性を高めています。
住戸間を仕切る戸境壁は、180㎜〜250㎜のコンクリート厚を確保し、隣の住戸から伝わる生活音に配慮しています。
静かで快適な暮らしを守るため、外壁コンクリートは150〜300㎜を確保しました。
間仕切り壁には木下地の上に厚さ9.5㎜のプラスターボードを貼り、クロスで仕上げました。
居室に面するパイプスペースの排水縦管には、生活音や排水音を抑えるため、排水管に遮音に優れた配管を使用し、音の伝わりを軽減しています。
コンクリートスラブ内にボイドを入れた、スラブ構造で、余分な梁をなくし、すっきりした空間を実現しています。
最初はどんなに丈夫な住まいでも、時間の経過によって、そこに使われている材料が劣化することは避けられません。その結果、住宅はそのまま使用することが困難となり、大規模な改修工事や建て替えが必要となる場合があります。しかし構造躯体において材料の選定や防錆処理など、建設時に前もって対策を立てておけば、劣化の進行を遅らせることが可能です。サンクレーア名駅那古野では、劣化対策等級3を取得しており、3世代まで安心して暮らしていただけます。
※劣化対策等級とは構造躯体等に使用する材料の大規模な改修工事を必要とする期間を伸長するために必要な対策の程度のことです。水セメント比とはコンクリートの調合におけるセメント量に対する使用水量の重量比のことです。コンクリートは水・セメント・骨材からなり、水の比率が少ないほど、耐久性の高いコンクリートになります。杭・押えコンクリート・設備基礎などは除きます。
リビング・ダイニング、キッチン、廊下、各洋室の床には、遮音性能を高めたLL-45等級のフローリング材を採用。階下に伝わる生活音を極力に抑え、静かで快適な暮らしを守ります。
「設計住宅性能評価書」を取得済み。竣工時に取得可能な「建設住宅性能評価書」も建物の完成後に取得予定です。
●売主・販売者などの任意の選択で、共通のルールに基づいた性能表示または第三者機関への評価依頼が行われます。
●住宅性能表示の共通ルールは「日本住宅性能表示基準」で、住宅性能評価の方法は「評価方法基準」で、ともに国土交通大臣が定めています。
●構造の安定や火災時の安全、円滑な維持管理などを表示しています。
●国指定の第三評価機関が評価するため、公平に数値が表示され比較がしやすくなります。
●建設住宅性能評価書が交付された住宅は、何らかのトラブルに対し国指定の「指定住宅紛争処理機関」に申請することで迅速な処理を受けられます。
※図やイラストはすべて概念図です。写真は一部を除き参考写真となります。