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【STORE VOICE/円頓寺】野田仙・月のののうさ

下駄や雪駄とハンドメイド小物、老舗が提案する新しい形

円頓寺商店街の東入口付近に店を構える「野田仙」は、
明治創業の履き物専門店。その歴史の長さと、
店舗のモダンな雰囲気とがいいギャップを生み出しています。

そして、同じ空間で営業する店がもう一軒。
ハンドメイド雑貨や和小物を扱う「月のののうさ」が、
ショップ・イン・ショップとして入ります。

ふたりの女性店主が作り出す空間は居心地がよく、
幅広い年齢層のお客さんが訪れます。

▲外観
「野田仙」の創業は1893年。2015年に5代目店主が受け継ぎリニューアルされた

 

 

店内左側の壁いっぱいに並ぶのは下駄や雪駄。
「新しい世代にも下駄の文化を受け入れてもらいたい」と話すのは「野田仙」店主。
グラフィックデザイナーであったこともあり、花緒の柄や色の組み合わせなど抜群のセンスです。

「下駄やぞうりは、決まった時にしか履けないと思っている方が多いですが、
日常的に慣れ親しんでもらえると愛着もわきます。
特にお下駄はお洋服にも合わせやすいですよ」。

▲野田仙
店主がセレクトする花緒と下駄が多種多数揃う

 

 

一方、店内右側には、「月のののうさ」の店主が製作・セレクトする
ハンドメイド雑貨やアクセサリーがずらり。
四間道でアンティーク雑貨と手作りはんこの店を営んでいたところ、
たまたま訪れた「野田仙」店主と意気投合。
円頓寺発のフリーマガジン『ポゥ』を一緒に発行し、
「野田仙」のリフォームを機に現在の地へ移転しました。

円頓寺に来たことで商品にも変化があらわれました。
「実家が岐阜の八百津で江戸時代から山林業をやっています。
この商店街の老舗が店を守ろうとする気持ちに触れ、私も実家のことを考えるように。
そこで実家の木を使ったアクセサリーを作るようになりました」。

▲月ののうさ
天然の木がもつ、やわらかい色合いと質感が魅力のアクセサリー

 

 

そんな二人は現在の商店街復興の立役者でもあります。
「2008年、円頓寺商店街理事長をはじめた頃は、
お客さんも少なく、やめていく店が多かった。
もっとたくさんの人に、日常的に来てもらえるようにしたい」
と、商店街と実家のために奮闘した野田仙店主。

「いろんな協力者もいて、うまく歯車があった。
もっと古い頃の賑やかな商店街を知っていた人にはまだまだと感じるかもしれないですが、
その頃に戻るのではなく、新しい形の商店街になっていければいいと感じます」(野田仙店主)。

「ここへ来て、街に関わりたいと言ってまた来てくる人がいることがうれしいです。
第2、3のふるさとになるような温かさがあるのかな」(月のののうさ店主)。

 

 

野田仙・月のののうさ
住所
名古屋市西区那古野1-6-10

電話
052-551-0197

営業時間
11:00~19:00

定休日
火・水曜休

HP
野田仙
https://ec.endojishotengai.com/shop/nodasen

月のののうさ
https://ec.endojishotengai.com/shop/tukinonousa

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